「1年、次の授業体育なんだな」 幸亮は窓を見ながら呟いた。 「あぁ。そうみたいだな」 俺も幸亮につられて窓を見る。 ついこの間陸上大会が終わって、 今の時期の体育はバレーなのに、 今度は駅伝に備えての体力作りか? 面倒くさいな…。 「はぁ…」と、ため息をついた瞬間。 「おい時羽。陽梨先輩が呼んでる」 クラスメイトがドアを指差して言う。