爽の手が俺の背中に回った 「敦…、そんなんじゃなくて…。今、あたしの1番欲しい言葉を…」 爽の欲しい言葉。何となく分かっていた。爽の欲しい言葉は、俺も聞きたかった言葉でもあった 前に、俺に言った言葉 −ごめん。でも、待ってて。必ず、ただいまって言うから…− 「爽………… おかえり」 「んっ、ただいま」