ステージの上の絵には、まだ花びらがついていない一本の木があった。しかし、その木は背景の夕日と絶妙にマッチし、まるで、満開の桜の花を咲かせているようだった





「えー、この写真は、撮影者の心を現しているそうで…、撮影者は…










堂々敦さんです」





−はぁはぁ−





「堂々さん…、堂々敦さーん?」





−はぁはぁ−





ただ、ひたすらに走っていた





恋模様…





俺の心の木は、まだ葉も花も付けずにただぽつんと立っていた





だけど、君に出会ってから変わったんだ





「堂々敦ならいません。大事な人のもとに走っていきました」





俺の心は、君への想いや愛で満開の花が咲いているんだ





爽、これが俺の恋模様…