「えぇっと、キミは?」




「ああ、僕は杉並健太5歳。お姉ちゃんは?」




健太はにこにこしながらあたしに近づいて来た




「健太って言うんだ…。あたしは柊爽ってんだ」




「へぇ〜、爽お姉ちゃんかぁ…。何だか男みたいな名前だね」」




むっ…




なんか、頭にくること言われた?でも…




この顔を見てると何でも許せるような…




「おーい、お姉ちゃん?」




はっ!!




気付けば健太が目の前で手を振っていた




「あ、そ、そうだ…。健太は何でこんな所にいるんだ?」




ここは路地で視界が見えないほどに雪が降っている。そんな所に5歳の子供が1人でいるのだろうか…