急に声がしたもんだから、驚いて足を踏み外してしまい、見事に尻から落ちた
「いってぇ…」
「だ、大丈夫?」
さっきの声の主だと思われる少年がいた
「大丈夫だ」
尻はまだじんじん痛むのだが、少年が今にも泣きそうな顔をしていたから大丈夫なように装った
「あぁー!!血が出てるよ!!どうしよう…」
さっき木の枝に引っ掛かって付けたと思われる傷口から血が出ていた
「あぁ〜、これくらい大丈夫だよ。こんなのしょっちゅうだからね」
「本当?本当の本当に大丈夫?」
少年の涙目の上目使いに萌えた
「大丈夫だって。心配してくれてサンキューな…えぇっと…」
そういえば、この少年は誰だ?

