「ミキは響のほうが好きだな、王子より」 乱れた服を整えていると、唐突にそんなことを言われ、ちょっと拍子抜けした。 「いきなり何?まぁ普通に嬉しいけど」 「今どき草食がいいなんて、みんなどうかしてるよ」 ミキはボタンをとめていた俺の手に自分の手を重ねてきた。 「ミキのこと…そろそろ本命にしてよ」 「うーん本命はつくらないから」 サッと彼女の手をかわして、理科準備室を出た。 「ヒドい」となじられたけど、もう慣れてるしその通りすぎて否定する意味もない。