「ねえ、響、キスしてよ」 潤んだ瞳。紅潮した頬。 俺を突き動かすには十分な刺激だった。 俺は言われるがままに彼女に口づけた。 そのとき、 ガラガラッ 「きゃ」 空き教室であるここの扉が開いた。 そして、女の短い悲鳴。 「さ、相良くん!こんなとこで・・・何やってんの!」 あ よく見たらうちのクラスの学級委員長・杉野さん。 「ちょっとなんなの、アンタ」 さっきまで俺を誘惑していた彼女の態度が一変。