「じゃ、私…そろそろ。」 「そう? 外まで送るわ。」 頼哉が出てくる…。 隠れなきゃ…。 「…あっ。」 あたしは立った瞬間にバランスを崩して、床に座り込んだ。 「…亜緒?」 「…っ。」 あたしは顔を伏せた。 立てない…。 こんな顔…見せられない…。 「ほらね?辻本。」 「マジだ。」 頼哉が笑ってる。 「私は1人で帰るね。 んじゃ、亜緒のこと頼んだ。」 「おう!」 「ちょ…樹乃!」 樹乃のバカ…。 何してんの…?