――――…………
―――――――…………


それから2日後の祝日。
私は大学時代の友達と、新宿にショッピングに出かけていた。



冬物のバッグや小物類を細々と買って、ちょっぴり休憩~と立ち寄ったカフェで


「ねぇ。最近どうなの??」

「そうそう!理子と行った仮面パーティーどうだったのー!?」

「教えろ、教えろー!!」



私は友人達から質問攻めにあってしまった。




――くぅぅ、めんどくさい!!!




「理子が言ってたよ?
優希には王子様が現れたって~。」



うっとりした目で遠くを見つめる千結ちゃんの発言に私は思わず


「ブハッ」


と、飲んでいた紅茶を吹き出す。




「やー!!優希きったねー!!」

「ご、ごめん、ヤコちゃん!!」

「もう、しっかりしてよ、優希。」

「あ、ありがと。」




呆れたような顔をしてティッシュを差し出す、誓さん。


私は彼女の差し出したティッシュを使ってテーブルの上に発射された紅茶の残骸を丁寧に拭き取る。