恋・光る

 ある七月の日。

 私はいつものように、聖夜と一緒に、帰り道を歩いていた。
 駅までの、二キロメートルほどの道のり。
 そこをのんびりと歩くのが、私たちの楽しみだった。

 
 私達は突然、後ろから、声をかけられた。

「おい」

 後ろを振り返ると、聖夜と同い年くらいの男の子。
 髪を金色に染めていて、タチが悪そうだ。

「のえるじゃねぇか。久しぶりだな。その子は彼女か?あ?のえるのくせに生意気じゃねぇか」

 彼が言った。


「アキラか…」
 聖夜が低く綺麗な声で言う。

 
 アキラ?
 誰、この人?
 
 聖夜の知り合い?
 でもそんなに、仲よさそうじゃないけど……

 

「もえぎ、先、帰ってろ」
 聖夜が言う。
 
「でも……」
 
 なんか悪い雰囲気だし、このアキラっていう人も危なそうだし、聖夜をおいて帰ることなんか、できないよ……

 私は聖夜の顔を仰いだ。