一緒に笑って
問題を教えてくれて
優しく頬を撫でてくれた


その彼が
もう、この世界に居なかっただなんて


あの日々全てが、夢だったなんて


嘘だ嘘だ嘘だ






時々転びそうになりながら
涙で前が見えなくなりながら
それでも精一杯紫杏は走った
たった一つの場所を目指して