「綾妃、明日から江崎さんの家に住むことになったから」


「…えっ?」


ある日突然告げられた両親からの言葉。


「えっ、ちょっとどういうことなのよ!?」


「どうって、その言葉の意味通りよ」


としれっと答えるお母さんに、私は苛立ちを感じた。


「言葉通りって…。お母さんたちは!?」


「あっ、私たちはアメリカよ」


「はっ!?ちょっと、聞いてないよ!!」


驚いた私は、勢いよく立ち上がった。


「まあまあ、少し落ち着きなさい」


こんな状況で落ち着ける訳ないじゃない!!