二学期の期末試験が来週に迫っていた。


放課後、勉強会と称してマックで黙々とノートを写し合ってると、あっちゃんがぽつりとつぶやいた。

「嫌われてはないよね」

「うん。ウザかったら電車の時間ずらすとか、車両変えたりする」

スズが便乗してノートを写す手を止めた。


「その話はいいから勉強しようよ……」

二人は私の言葉を黙殺し、構わず話を続けた。


「もう二ヶ月くらい経つよね?そろそろ何か進展してもよくない?」

「メアドくらい聞いてみるのはどう?」


「……現状で十分満足してますから」


二人の矢継ぎ早の攻撃に、私がもぞもぞと答えると、スズが眉間に皺を寄せた。