「どうしよう。嬉しすぎて涙出そう……」


「学校着いて速攻手紙読んだ。すげー嬉しかった。

すぐ返事しようと思ったんだけど、考えたら俺、あんたの名前も連絡先も知らねーし。

慌てて手紙、隅から隅まで読み直したけど、名前すら書いてなくて俺、途方にくれた。

あの時はマジで」


「え。うそ……全然、気づかなかった…」


この一週間抱き続けた胸の痛みも悲しみも、ついでに考えたくもない期末試験の結果も、

全ては自分が招いたことだったなんて。