｢でも
　
ちゃんと言わなきゃな｣
　
　
ひとりごとみたいに
ぽつって言って
　
くるってこっちに振り向いた周ちゃん｡
　
　
その顔は
　
真っ赤｡
　
　
それが
私には
　
何よりの告白みたいで
　
　
今度はなんか
　
笑っちゃうよ｡
　
　
　
｢美桜｣
　
　
まっすぐに私を見る
周ちゃんの目｡
　
偽りのないその目を
私もそらさないで
しっかり見つめる｡
　
　
　
　
｢俺の彼女になって下さい｣
　
　
世界でいっちばん
　
あったかくて
いとしくて
優しくて
きらきらで･･･
　
　
　
｢はいっ｣
　
　
　
―この日
　
私と周ちゃんは
　
　
"彼氏と彼女"になった｡