恋愛相談は校舎裏で

「……こ、れも…?」


「え……?」



明らかに動揺を含んだ、宮崎先輩の声。


微かに震える手で私の首筋を触るもんだから、くすぐったくてしょうがない。



「これも……三浦くんが…?」


「な、なんのことですか…?」



ショックを受けたような、そんな顔で私を見る先輩。


私は何のことか分からずに、先輩を見つめ返す。



首筋は、そんな痕がつくようなこと、されなかったハズなんだけど…。



すると宮崎先輩は、一瞬、表情を凍らせると、スッと俯いてしまった。