―あぁ、私は死ぬんだ 私の死を誰も悲しまないだろうね… だって私はあの人達の 大切な命を奪ったんだから… 思えばあの最悪な日から私達家族は冷えきってしまったんだ 自業自得って訳だ―― あぁ… これで楽になれるんだ ―やっと死ねる… 遠のく意識の中で物影に隠れながらこちらを見ている男の人と目があった… 彼は綺麗な顔を 悲しそうに歪め――― ―泣いていた そして、私は意識が途切れた…