それは、幸せが崩れ落ちるタイムリミットのように着々と近付いて来ていた
でも私達は何も知らず笑い合っていた
今まで辛く、苦しくて泣いてきた分を笑うように
自分達の幸せが続くと信じて…―
しかし、間違いだった
考えが甘かったようだ…
私はゆっくりと音の正体を確かめるために振り向こうとしたが
それはかなわなかった…
何かが体を貫き、そのままルイスに倒れ込んでしまったのだ
その全てがスローモーションのように過ぎていった
周りでは拍手が止み悲鳴が聞こえた
ルイスも私の名を叫んでいたが
返事をする事なく
意識が途切れた…


