いつも廊下で他愛のない話をして帰る彼女が、 「あの、今日は、ちょっと屋上行きません?」 そう誘ったことに、少しだけ、ほんの少しだけ嫌な予感がした。 「ちょっと、相談あるんですよね」 そう言った彼女に断ればよかったのだろうか。 きっと、この時点で断っておけば、何かが狂うことなんてなかったんじゃないかな。