「あずさもマネージャーやれば?」 そんな私に、絵里は冗談なのか本気なのか分からない顔で言ってきた。 「今さら?」 「時期なんて関係ないでしょ。ここで無駄に溜め息吐いてるより、よっぽどマシ。あっ、私、もう行かなきゃ。じゃ、また明日ね」 最近付き合い始めた彼氏から連絡が来たからと、急いで鞄を持って帰っていく絵里に 「またね」 と手を挙げて見送った。 無駄に溜め息吐いてるよりマシか…… 絵里の言葉は、今の私には痛かった。