もっと彼に近づきたい。 もっと彼のことを知りたい。 もっと私のことを知ってもらいたい。 話せば話すほどそう思うようになり、毎日彼と話すのが楽しくて仕方なかった。 気付けば、彼は、クラスの中で一番仲のいい男の子になっていた。 それは、彼の方も同じで、彼は、私を“久保田”からいつの間にか“あずさ”って呼ぶようになっていた。