「じゃあ、後でみんなに聞いて、明日にでも持っていくわ」 「よろしくお願いします」 二人の会話が終了を告げ、「行こっか」と、菜々の声に頷き、グラウンドを後にした。 彼女からの突き刺すような視線をずっと感じながらも、彼女が私に何も言ってこなかったのは、すぐ傍に、監督や部員がいたから。 二人っきりじゃなかったから。 そう思う。