三学期が始まってすぐに、誰かの提案で席替えが行われた。
私の席は、廊下側の後ろから二番目。そして、彼の席は、窓側の後ろから二番目。
もう、授業中、背中を見ることも、視界に入ることもなくなった。
こんな関係になってしまい、授業中、彼の姿を見られなくなってしまって、もう背中を見て苦しくなることはないんだという安堵と、それでもやっぱり、どんな形でも見ていたかったという想いが入り交じって、黒板を見る度、関係ないのに、窓際を見てしまう自分がいた。
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