「あたしが言うこと聞いてくれる?」


杏莉は不安そうな顔をして聞く


「杏莉が今から言うこと俺に出来ること?」


俺の問い掛けに小さく頷いた


「なに?言ってみ?」


「本当は1人が怖いの…だから傍に居て」


俺の手をギュッと握って離そうとしない


それは杏莉が本当に不安になってる証拠


「分かった。俺で良いなら傍に居る」


それを聞いた杏莉は笑顔になった


「笑えるじゃん」


「…えっ?」


「杏莉は笑った方が可愛いよ」


俺の言葉に顔を赤くする杏莉


「そんな言葉、サラッと言わないで!!」


あっ、照れてる…。


俺はそんな杏莉を見ながら頭を撫でる


「これ以上、いろいろ言うと悪化させてしまうな。」


きちんと杏莉を寝かせ布団を掛ける