「東条杏莉です。よろしくお願いします。」


東条杏莉(トウジョウアンリ)


小さくて目がクリクリとした可愛らしい子


何となく愛花に雰囲気が似てるような…


東条はそれだけ告げると俯いてしまった


「始業式と入学式と続けて始まるからなー?急いで行けよ。」


鮎川は東条を連れて何処かに行ってしまった


「優斗ー?お前、どうする?」


「俺、屋上行くわ。」


「言うと思った。鮎川ってお前には優しいもんな」


優雅や愛花にも充分優しいと思うぞ?


鮎川は俺が屋上に行くことを許可してくれてる


もちろん優雅と愛花も。


……にしても。


あの東条って子、なにかありそうだな


俺の勘だけど…


まぁ、とりあえず屋上行ってゆっくりしよ


重い足取りの中屋上へ向かった