【完】想うのはこれから先も君ひとり

「ごめんって。」


「夕依、ごめんね?」


俺が謝らなきゃいけねーのに杏莉が謝っていた


「杏莉に謝られたら許せちゃう」


夕依も単純なヤツだな…


それからは昼飯を食べて2人は楽しそうに買い物をしていた


杏莉の笑った顔を見ると癒される


「杏莉、夕依と楽しみな?俺は別行動する」


「杏莉、悲しい顔しなくても大丈夫。」


夕依に慰められて笑顔になる


「ちゃんと戻ってくる。前みたいにはならない」


杏莉のことは夕依に任せて自分の時間を楽しむ


本屋に行ったりCDショップに行ったり…


あっ、杏が好きなグループのアルバムが出てる


買っていってあげよう


…って、やっぱり考えるのは杏莉のこと


それだけ、杏莉に溺れてるんだな


昔は遊んでても杏莉みたいなタイプの子ではなかった