夕依に抱きしめられたまま泣くあたし


泣きすぎて嗚咽が止まらない


そんな、あたしを見捨てることなく2人は一緒に居てくれた


「杏、お前は頑張りすぎ。俺にはもっと頼ってくれよ。俺は杏の彼氏だろ?」


あたしは小さく頷いた


涙でグチャグチャになった顔で優斗を見てみると凄く悲しそうな顔をしていた


あたし、1番大事な人にこんな悲しい顔させてたんだ…


「優斗君だってそう言ってくれてるんだから頼りな?」


夕依の問い掛けに再び頷いた


「ごめんなさい…」


「あたし達の言いたい事が分かれば良いの。」


また、具合悪くなって来たな。


「杏、俺達はちょっと出掛けて来るから寝てな。」


「戻って…来る?」


「もちろん。杏莉を見捨てないから大丈夫」


2人の優しさに感謝しながら再び眠った