【完】想うのはこれから先も君ひとり

「杏、早めにお風呂入って来い。そしたらゆっくり出来るだろ?」


「うん。そうだね。夕依、ゆっくりしてて」


杏莉が出て行ったのを確認し俺は夕依の目の前に座った


「夕依、なんかあっただろ?」


「なんでそう思う?」


「なんとなく…」


「優斗君には隠せないか。気付いてたから杏莉をお風呂に行かせたんでしょ?」


夕依も鋭いんだな。


「確かに杏莉に会いたいのもあったけど不安になって…。杏莉の顔が見たかったの」


「何があった?」


“聞いてくれる?”と言ってきた夕依に俺は小さく頷いた


「家出して来ちゃった…彼氏からの暴力が怖くて。」


「それは先生達には話したのか?」


「うん。真っ先に担任の先生の家に行って杏莉のとこ行くの許可してもらったの」


だから、何かと荷物が多かったんだな。