「でも、泉実の狙いは愛花じゃない。杏莉ちゃんだったんだ」


「杏莉を見つけた途端、顔色を変えて物凄い勢いで突き飛ばしたの…。」


愛花は気持ちを落ち着ける為にココアを飲む


「あたし、杏莉を守れなかった…。ごめんね。」


「愛花は悪くないよ…。だから、心配しないで」


という杏莉だが身体は震えていた


「杏、ヨーグルト食べるか?」


小さく頷いた杏莉を一旦、座らせ冷蔵庫に向かおうとした


だけど、優雅達が居ても離れようとはしなくて…


制服のセーターの裾を握っていた


「杏莉ちゃんだって不安なんだよ。だからそのままにしてあげな」


優雅が分かってくれてたのが嬉しかったらしくニコッと微笑んだ


「愛花は食べるか?」


「あたしの分もあるの?あるんなら食べる」


愛花もヨーグルト好きだからな。