【完】想うのはこれから先も君ひとり

「抱きしめるのもキスをするのも杏莉だけ…。だから、お前がどんなに頑張っても無駄なんだよ」


「昔の優斗じゃない」


「杏莉に出会って変わったんだ。杏莉以外の女は全て同じ。杏莉しか身体が受け入れない」


泉実は何か言いたそうだったが涙を堪えて出て行った


俺はただ平和で静かに暮らしたいのに、必ず障害がある


まさか泉実が此処まで来るとは思わなかった


「優斗、今日は帰った方が良いかも。」


「愛花は?」


不安そうに杏莉が聞く


「あたしは大丈夫。杏莉は帰ってゆっくり休んだ方が良いよ」


確かにそうかもな


「杏莉、大丈夫か?」


タイミング良く鮎川が入ってきた


「杏莉、これからどうする?」


鮎川の問いかけに“帰りたい”と呟いた


「じゃあ、早退な」


呆気なく早退することを許可してくれた