「時間は掛かるかもしれないけど、ゆっくりと会えなかった時間を埋めていくよ」


「あたし達って出会った時から何処か似てるね」


……確かにそうかも。


「たくさん居る人の中からあたしと出会ってくれて…あたしを選んでくれてありがとう」


そういう杏莉を後ろから優しく抱きしめた


「俺こそ、ありがとう」


他に言いたいこと、伝えたいことはたくさんあるけど今はこれだけ…。


「これから先も杏莉は俺の大切な女の子だ。だから離れんな。」


「うん、離れない。優斗が居るから前に進めるの。あたしもこれから先、何があっても優斗だけを想うからね?」


ヤベー。なんか嬉しい


嬉しくて力いっぱい杏莉を抱き締めた


「ゆーと。苦しいよ…ちょっとお手洗い行ってくるね」


杏莉は出て行った


これから起きることなんて知らずに…