母さんに案内されお風呂に入る


そして、親父のジャージを借り着替える


すぐに杏莉のところへ戻る


杏莉は深刻そうに傷跡を眺めていた


「杏莉…」


「あっ、優斗。お帰り」


俺の声を聞き笑顔で出迎えてくれた


そして、杏莉の隣に座る

杏莉の身体の所々に残る痣


見てるだけで痛々しい


まぁ、その原因を作ってしまったのは紛れもなく俺だが…


杏莉の不安な顔を見たくなくて抱き寄せた


「優斗、今日の格好変かな?」


「ううん。可愛いよ?」


可愛すぎて誰にも見せたくない。変な独占欲。


「優斗…。いつもありがとう」


…何だ?急に改まって。


「優斗には迷惑ばっかり掛けてるし、あたし何もしてあげてないよね」


「そんなことねーよ。杏莉が居なかったらこうやって母さん達にも会ってない」


話すことすらなかったはず