【完】想うのはこれから先も君ひとり

「優斗!!止めなさい。」


母さんが思いっきり叫ぶ


気付いたら杏莉は意識を失っていた


「お父さん、杏莉ちゃんを来客用の部屋に連れて行ってて。」


「あぁ、分かった」


姉貴と親父の会話を聞き徐々に平常心を保てるようになった俺。


----バシッ


親父の姿が見えなくなると思いっきり姉貴に叩かれた


「あんた、何やってるの?杏莉ちゃんはあんたの為にあんなに一生懸命になってくれたのに…」


姉貴の表情は泣きそうだった


「あんたが初めて本気で恋をした大切な女の子でしょ?傷付けるなんて信じられない」


俺の喋る幕などなしに姉貴は続ける


「優斗を想ってくれてる杏莉ちゃんだから自分を犠牲にしてまで優斗に殴りたければ殴って良いって言った。優斗の為を思って自分を犠牲にした」


それが杏莉の優しさ。