【完】想うのはこれから先も君ひとり

「迎えに行こうとは思ってた。でも、仕事が忙しくて子育て出来る状態じゃなかったんだ。」


「俺は信じないからな。アンタらが両親なんて…。」


俺は立ち上がり帰ろうとした


「何処行くの?」


杏莉の問い掛けに“帰る”とだけ答えた


「優斗、待ちなさい。話は終わってないぞ?」


「話なんて聞きたくない」


俺はゆっくりと歩き出した


「優斗!!待ってよ!!」


杏莉は後ろから俺を抱きしめ必死に俺を止める


「杏莉、離せ…」


「嫌だ…。離さない。優斗、言ったよね?“逃げるな。前に進め”って。」


うん。言ったな…そんなこと。


「優斗、逃げたらダメだよ?現実を受け止めなきゃ…。あたしは優斗の味方だよ?」


頭では杏莉の言うこと分かってるんだけど…


身体がついていかないんだ