「杏莉はこれからどうしたい？」


「えっ…？どういうこと？」


「此処に居るか俺と一緒に住むか…」


そういうことか…。


「此処に居ると言うか優斗と一緒に居る。離れたくないの」


優斗と一緒が良い


「そういうと思ってたよ。俺は杏莉の好きなようにさせる。でも、１つだけ頼んで良いか？」


あたしは首を傾げた


「１週間に１度で良いから会ってほしい」


「うん。分かった。ちゃんと時間作ってね」


優斗との時間も大切だけど唯一の家族であるお父さんとの時間も大切にしたい


小さく頷いたお父さんと連絡先の交換をした


「学費とか必要なものは俺が出すから。」


「良いの？あたしのために…」


「我が子を育てるのは親の役目だろ？杏莉は俺が引き取るよ。だけど優斗君との話し合いも必要みたいだな」