……翌日


俺の隣で気持ちよさそうに眠る杏莉


そして、所々に見える赤い痕


改めて独占欲の強さを思い知らされる


離したくなかったんだ。


だから、“俺のもの”っていう証を残しておきたかった


「んっ…?」


「起きた?」


俺が問いかけると顔を隠した


「真っ赤な杏莉も可愛いよ?」


「恥ずかしいから言わないで…」


小さくうずくまる杏莉をよそに抱き寄せた


「俺の気持ちに答えてくれてありがとう」


「ううん。あたしも幸せだったよ」


ニコッと笑って答えてくれる杏莉が愛おしくて甘いキスをする


「優斗?これからも一緒に居てね?」


「当たり前。離す気ないから。愛してる」



それからは帰る準備をして早めの電車で家路に着いた


いろんなことがあったけど楽しい時間を過ごせたのだった