【完】想うのはこれから先も君ひとり

「あっ、はい。良いですよ。白と茶色どっちにしますか?」


この前取ってたのが茶色だから…


「白でお願いします」


「分かりました。少々お待ち下さいね」


店員は何かを取りに行った


俺が指差して頼んだのは大きなテディベア


さっき、杏莉に怖い思いをさせてしまったし、可愛いもの好きな杏莉は喜んでくれるだろう


「此方に住所書いて貰えますか?」


店員が持ってきた紙に住所を書く


「ありがとう。間違ってたらごめんね?貴方、未優の弟さん?」


…えっ?


「姉貴を知ってるんですか?」


その女の人は笑顔で頷いた


大志さん以外にも姉貴を知ってる人がいた


「相良真結(サガラマユ)です。宜しくね」


相良真結さんか…


「辻岡優斗です。宜しくお願いします」


しっかりと挨拶しなきゃな。