【完】想うのはこれから先も君ひとり

ご飯を食べ終わり優斗はお風呂に入りに行った


食器も片付けに来てくれたし。


髪の毛を乾かしたあたしはベッドでゴロゴロしていた


「杏莉、眠いのか?」


「優斗、上がったんだね。眠くないよ。ただ、ゴロゴロしたくなっただけ」


優斗はあたしの隣に寝転がり抱きしめてくれた


「泉実の話、聞いてくれるか?」


あたしは小さく頷いた


今、聞かないと聞けない気がしたから。


「泉実は中2から中3まで一緒にいたやつだ。愛花も友達が出来たって喜んでた。」


それから、優斗は事細かに話してくれた


愛花が友達を作らない理由や優斗自身が恋をしなくなったこと。


あたしが聞いて良いのか迷ったけれど優斗は“杏莉だから聞いて欲しい”と言ってくれた


だから、あたしは優斗に抱き付いたまま最後まで話を聞いたんだ