【完】想うのはこれから先も君ひとり

~♪~♪~


「あっ、姉貴からだ」


「未優さん?出ていいよ」


杏莉の了承を得て電話に出る


「もしもし?」


「優斗~?もうホテルには着いたの?」


相変わらずテンション高いな。


「そう、杏莉ちゃん、気に入ってくれてるかしら?」


「あぁ、さっきから椅子に座って写真撮ってるよ」


電話をしながら杏莉の様子を眺める


「杏莉ちゃんのことを考えて最上階の人が少ないところを頼んだの。」


「でも、絶対ここ高いだろ?俺、払えねーよ?」


「それは心配しなくて良いわ。お母さんが出してくれるらしいから。」


母さんも姉貴と同じような性格らしいからな。


「そっか。分かった」


「せっかくだから楽しむのよ。決して悪いことしないように。お土産宜しくねー♪」


コイツ俺の反応を楽しんでんな。