【完】想うのはこれから先も君ひとり

「ありがとー!!でも、あたし優斗に何もしてないよ?」


「俺は良いんだよ。杏莉や優雅と仲良くしてくれれば何もいらない」


優斗らしいって言ったら優斗らしいかも。


「愛花、何を欲しかったの?」


「三面鏡だよ。この前鏡割っちゃってさ。欲しかったんだけどなかなか買えなくて…」


愛花ってオシャレだもんね。


「愛花、もう遅いから送って帰る」


「えっ、良いよ。あたし邪魔者じゃない?」


「1人で帰って何かあった時が困るからな…」


確かにそれはそうだね。


「でも、杏莉は足痛くない?」


「大丈夫」


あたしの心配までしてくれてる愛花


だから、“大丈夫”と答えた


愛花と居るの楽しいし


夕依と雰囲気が似てる気がする


3人で帰って居ると見たことのある人影があった