「どうした?」


「ん~?こうしたかっただけ。」


杏莉はくっついたまま離れようとしない


まぁ、そこも可愛いとこだけど…


とりあえず、ベッドに寝転がる


「おいで?」


俺が呼ぶと恥ずかしそうにしながら近寄って来た


抱き寄せると嬉しそうに顔をくっつける


そんな杏莉に優しくキスをした


「おやすみ」


「ゆーと?お願い…」


……はっ?


「もう1回キスして?」


聞き間違いかと思った


杏莉の目を見ると本気のようだ


「怖くないのか?」


あんな辛い思いしといて。


「優斗とのキスは怖くないよ?だから、お願い」


「しょうがないな…。」


俺は杏莉が怖がらないように優しく甘いキスをする


“しょうがない”なんて素っ気なく言っておきながら本当は嬉しくて仕方ないんだ。