【完】想うのはこれから先も君ひとり

「…莉、杏莉!!」


「…ん?」


優斗に呼ばれてる気がして目を覚ます


「着いたぞ」


久しぶりに見る葉月高校の校舎


「瑠夏、丈瑠。元気だったか?」


久しぶりに見る多川先生


「お久しぶりです。皆連れて来ましたよ」


「おぉ、愛花に優雅。杏莉も元気みたいだな」


「はい、なんとか。」


先生に頭をポンポンとされる


「瑠夏、コイツは誰だ?」


先生は優斗を指差した


「未優の弟ですよ」


「あぁ、未優の弟か。似てるな」


「辻岡優斗です。宜しくお願いします」


優斗は軽く自己紹介をしていた。


「宜しくな。あっ杏莉、いつものとこで夕依が待ってるぞ?」


「夕依居るんですか?」


「あぁ、杏莉が来るの楽しみにしてるから行ってやれ」


夕依待ってるんだ。


……でも。