【完】想うのはこれから先も君ひとり

「ずっと握ってて良い?」


「構わねーよ。なぁ、杏莉…」


「んー?どうしたの?」


ずっと聞きたかったことを聞いてみよう


「俺は、どうしたら杏莉の心の傷を癒せる?」


「傍に居てくれるだけで良い。優斗が居たら安心するから。」


本当にそれだけで良いのだろうか?


「杏莉、退院したら瑠夏さんとこ帰るか?」


ちょっとイジメてみよう


「嫌!!優斗と一緒に居る」


思ってた通りの答え


「分かった。じゃあ、無理はしないこと」


「うん。分かった!!」


-----トントン


「杏莉、入るよ」


入ってきたのは愛花


「急きょ、退院することになったよ。“無理はしないこと”って言われたけど」


「そう。良かったね。」


愛花の症状がそこまで酷くなくて良かった


話によると検査をして落ち着いてたんだとか…