【完】想うのはこれから先も君ひとり

「愛花が倒れた…?」


一気に不安になる


「そんな不安そうな顔をしないで?愛花が倒れて入院ってのは昔から良くあることだから…」


愛花もあぁ見えて身体が弱いんだとか…


「あの子も何も言わずに頑張る子で体調を崩しやすいの」


「瑠夏さん、愛花に会いたい…」


会って謝りたい


今までキツいのにあたしの傍に居てくれたんだもん


「車椅子になるけどそれで良い?」


あたしは小さく頷いた


今は歩きたくなかった


「なんなら、俺が背負ってあげたいけど点滴してるんだよな」


「優斗は傍に居てくれればそれで良い。」


優斗が居ないと怖い


「杏莉、車椅子持ってきたよ?優斗、杏莉を支えてあげて。」


「分かりました。」


「優斗、瑠夏さん、ありがとう」


優斗の介護であたしは車椅子に乗り込む