【完】想うのはこれから先も君ひとり

「大丈夫…大丈夫だから」


優斗はそう言いながらあたしの背中をさすってくれた


だけど、震えは止まらないし呼吸が荒くなって来た


「優斗…助けて…」


最後にそう呟きあたしの意識は遠のいた


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「ん?此処…は?」


「気が付いたか?」


「優斗…?」


声がした方に顔を向ける


見たところ此処は優斗の部屋じゃない


それに薬の匂いがする


「此処は病院だ」


……えっ?


「貧血、栄養失調、疲労、頭痛、呼吸困難と幾つかの症状が重なって倒れたんだよ」


「そっか…」


「杏莉、目が覚めた?」


心配そうに入ってきた瑠夏さん


「ごめんなさい…」


「大丈夫。だけど、杏莉が倒れた知らせを聞いてから愛花も倒れたの」


……えっ?