【完】想うのはこれから先も君ひとり

優斗が準備している間、あたしは雑誌を読む


だけど、モヤモヤは取れなくて…


「杏莉、出来たぞ」


そう言われて椅子に座る


今日の朝ご飯はお粥


食欲ないから良かった…


「プリン食べるか?」


優斗は冷蔵庫からプリンを取ってくれた


このくらいなら食べれそう


「ご馳走さま」


「食器は俺が片付けるから置いてて良いよ」


「でも、あたしも手伝わなきゃ」


頼ってばっかりじゃ申し訳ない


「気にすんなって。昨日の事があって落ち着いてないんだからゆっくりしてな」


優斗は分かってるから言ってるんだ


「杏莉、後からスーパー行こうか?」


……えっ?


「でも、怖いよ…」


また1人になるんじゃないかって思ったら怖い


「大丈夫。ちょっと食料品買いに行くだけだ」


優斗が居るなら大丈夫かも。