【完】想うのはこれから先も君ひとり

それだけで少し元気になった俺は終始にやけっぱなしだった


良く見るとリングとネックレスは身につけてくれている


それだけでも嬉しい


「優斗、さっきからニヤニヤしてて気持ち悪い」


優雅に指摘されて我に返る


「そういえば、杏莉ちゃんと別れたんだって?」


あんまり触れられたくなかったのに…


俺は小さく頷くだけだった


それからは提出物を出したり校長のめちゃくちゃ長い挨拶を聞かされたりして学校は終わった


~♪~♪~


姉貴からだ。


「優斗ー?今日、杏莉ちゃん来る?」


「杏莉なら来ねーよ。別れたから。」


「別れたぁ??あんたバカじゃないの?せっかく本気で愛せた人でしょ。諦めるなんてあたしが許さないから」


…そうだ。杏莉は俺が初めて本気で愛せた人。


だから、諦めるわけにはいかねーんだ。


俺、姉貴に似て諦め悪いんだった