「杏莉の気持ち凄く分かる。あたしだって優雅の傍に居たいって思う。“あたしじゃ無理なんだ”って…思う時もある」


しばらくして愛花は続けた


「決めるのは杏莉だよ?」


そうだよね…。


「しばらく会いたくないな…」




その日以来、夏休み中は1回も優斗に会わなかった


瑠夏さんにも事情を話して部屋に優斗を入れないようにと頼んだ


……のに


-----トントン


「はい、どうぞ?」


愛花かな?って思って入れたあたしがバカだった。


「杏莉…」


ドアの前に立っていたのは優斗


「…んで?なんで優斗が居るの?出て行って!!会いたくない!!」


「杏莉、なんで俺を避けるんだ?」


「本当に会いたくないの。だから出て行って!!」


って言ったのに優斗は後ろからあたしを抱き締めた