「杏莉、本当に別れるの？」


あたしは小さく頷いた


「だって、あたし可愛くないし、釣り合ってない。優斗の重荷にはなりたくないんだ。」


「杏莉ってさ…優斗と付き合い始めてから更に可愛くなったよね？」


……えっ？


「初めて会った時も可愛かったけど最近はオシャレだよ」


～♪～♪～


「あっ、優斗だ。もしもし？」


「杏莉、知らない？」


静かだから優斗の声が聞こえた


「知らないよ…。」


あたしは聞きたくなくて耳を塞いだ


「杏莉、電話終わったから顔上げて？」


あたしはゆっくり顔を上げた…


「本当はね、優斗の傍に居たいの。一緒に居て欲しいの。だけど、あたしじゃ無理なんだよ…」


優斗には迷惑掛けてばっかりだし。


何も出来ないあたしが傍に居るより何でも出来る子が居る方が良いと思うんだ