【完】想うのはこれから先も君ひとり

「そんな甘い囁き止めてよ…」


恥ずかしいし言われたことないからどうしたら良いか分からない


「だって本当のこと言ってるんだぞ?」


言ってくれるのは嬉しいけど…。


「あたし、もっと可愛くなりたい。愛花は美人だし綺麗だから羨ましい」


「羨ましいか…。杏莉には杏莉なりの可愛さがあると俺は思うけど…?」


「ほんと…?」


しっかりと頷いてくれる優斗を見て嬉しくなった


あたしはあたしなりにオシャレすれば良いんだよね。


「機嫌治った?」


……えっ?


「自分は可愛くないからって落ち込んでたんだろ?」


図星をつかれ言葉にならない


「当たりか。可愛いな。さっ、行くか」


優斗はしっかりあたしの手を握って歩いてくれた。


嬉しくなってくっついた


「杏莉、何処行くんだ?」


そういえば、言ってなかった